私の結婚式は、事情があり、夫の母には出席してもらえませんでした。夫の父は、夫がまだ小学生の頃に事故で亡くなったので、両親のいない新郎席でした。
でも、妹夫婦に両親の代わりに立ってもらいました。
結婚式のウエルカムボードは、手作りで、菜の花をあしらって作りました。
二人が出会ったのが、菜の花の季節でした。菜の花の真ん中で、写真をとったのが残っています。旅行に行った先で、お土産を買い、それを手渡すために降りた小さな駅には菜の花が満開でした。バイクで迎えに来ていた夫の背中につかまって、田舎道を走りました。
重たい旅行カバンを抱えたままで、実は、とても大変な思い出でした。
それから、五年、付き合って、無事、結婚式を迎えることができたのです。
色々のことがありすぎて、一時は、結婚することも考えられない状況でした。式の直前には、親代わりの叔父が亡くなり、式もひと月ほど延期しました。
いろんなことがあっての結婚式でしたので、感慨もひとしおでした。
シンプルに本当に近しい人たちだけの心のこもった披露宴でした。
祝辞をのべてくれる人たちも、涙を浮かべての挨拶だったり、みんなの暖かい思いが伝わる披露宴になりました。
その時の手作りのウエルカムボードは、今も大切に居間に飾っています。
もちろん、菜の花の飾は、ありませんが。
それを見る度に、幸せな日々がよみがえります。娘も二十歳をむかえました。
あっというまに、二十一年が過ぎたわけです。